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デザイナーズマンションの実情

デザイナーズマンションとセキュリティーについて

さて、マンションの形態としては「デザイナーズマンション」のほかに「セキュリティーマンション」などというものもしばしば耳にします。これらは、そのマンションがもっとも力を注いでいる部分を示す手掛かりとなり、マンションを選ぶ際にはとても重要な指標となります。

「セキュリティーマンション」はその名の通り防犯・防災といったセキュリティーシステムを充実させたマンションであり、常駐管理人が備えられていたりマンションの玄関がオートロック式であったりと、セキュリティー面における配慮が十分になされているのが普通です。こうしたマンションは特に女性に人気があり、空き巣やストーカー被害、またそのほか凶悪な犯罪が日々報じられる現代において、セキュリティーはもはや女性にとって欠かせない重要要素の一つであると言えますね。マンションを選ぶ際にデザイナーズマンションを選ぶか、それともセキュリティーシステムが充実された安心・安全なセキュリティーマンションを選ぶか、悩む女性は多いのではないでしょうか。

デザイナーズマンションにおいても、特に女性をターゲットに設計されたものはしばしば見られます。「流行を作るのは女性である」という言葉からも分かる通り、こうした市場において女性の支持を得るというのは一つの重要なキーポイントであるというわけです。そのため、最近のデザイナーズマンションではセキュリティーシステムを充実させたものも多く見られます。デザイン性に優れ、かつセキュリティーシステムが充実していれば、もはや言うことナシですね。

デザイナーズマンションと居住性について

これまでにも何度か触れてきたように、「デザイナーズマンション」と言えば「デザイン性に優れてはいるものの、多少住みにくいという欠点がある」と一般的に認識されるようなものでした。実際、この言葉通り居住性は二の次という考えに基づいて設計されたデザイナーズマンションは多く見られ、そのためにデザイナーズマンションを選ぶ際の失敗談などが語られることも多くありました。

しかし、最近のデザイナーズマンションにおいては一概に「居住性が悪い」とは言えなく、むしろ一般的なマンションよりも遥かに住みやすく便利な機能が備えられているものが多いと言えます。これらは「デザイナーズマンション」という分野における文化的発展によるものと言えますが、それとともに家庭における各システムの質が向上したことにも起因します。当然デザイナーズマンションの設計などを手掛けるデザイナーは、キッチンのガスコンロを作るわけではありませんし、使い勝手の良い便器を開発するわけでもありません。これまでのそういった各システムは現在のように多機能ではありませんでしたし、またデザインに凝った商品開発にも消極的な側面がありました。しかし、ガスコンロや食器洗浄器、各収納、トイレ、バスタブなどあらゆる分野で先進的なシステムが開発され、それと同時にデザイン性を考慮する風潮も強くなってきたと言えます。こうした要素がデザイナーが手掛けるマンションに集約されることにより、より快適で便利な暮らしが実現できるようになったというわけです。

デザイナーズマンションとタワーマンションについて

これまでのデザイナーズマンションは、マンションとしては比較的小規模なものが多く見られました。小規模であるだけに設計者の個性や意図などを反映しやすく、制約も少ない分大いに自己表現ができるといった側面があったと言えるでしょう。

しかし、最近では建物として大規模なタワーマンションなどにおいてもデザイナー設計のものが見られるようになりました。もちろん規模が大きくなるにつれて技術的な制約が増え、また事業としての失敗を避けるために奇抜で個性的すぎるものはあまり見られませんが、やはり高級ホテルなどのような高級感、清潔感、そしてオシャレなものである場合がほとんどです。こうしたものは当然話題となり、部屋は契約開始とともにすぐに埋まってしまうそうです。

特に話題を集めるのはそのマンションの作りや設備であり、夜景を見渡せるような大きな一枚ガラスが備えられていたり、中にはプールやジム、サウナなどが備えられていたりと、住むだけでセレブ気分を味わえるような立派な物件も存在します。めまぐるしく情報と状況が右往左往するような現代において、こうしたリラクゼーションは現代人にとって必要なものなのかも知れません。マンションにプール、サウナ、ジムとくると、おおよそマンションとは想像できない印象はありますが、これらはやはり見事に時代のニーズを反映した設備であると言えます。ジムで汗をかき、熱いシャワーで汗を流し、夜景を眺めながらお酒を飲む──なんて、こんな映画の中のような時間を実際に過ごすことができるとなると、誰でもデザイナーズマンションに憧れてしまいますよね。これからは大きな規模でデザイナーが起用される建物は増えていくのではないでしょうか。

デザイナーズマンションとデザイナーズブランドについて

さて、デザイナーズマンションもデザイナーが手掛けるとなると、バッグや時計、アクセサリーのように「ブランド」というものが存在するのでしょうか?結論から言いますと、デザイナーズマンションにおけるブランドは厳密には存在しないものと言えます。

もちろん、それを手掛けたデザイナーが評判となり、同一のデザイナーによって複数の建物が設計されるという事はもちろんありますが、同一デザイナーが設計したからといってそれらが同系列のブランドであると認識されることはありません。もっとも、系列的な「ブランド意識」を前面に押し出したものであれば、意図的にブランドをいった概念を発生させる場合もあるでしょうが、基本的に建設の多くは一つの事業として成立しているものであり、単一の事業名としての名前はつけられてもブランド名がつけられることは皆無なのです。ですので、自分のお気に入りのデザイナーが設計したマンションに住みたいと思っても、それらをバッグや時計などのようにブランドで探すことはできません。

ただし、最近では規模の大きい企業などにおいて、自社のブランドを確立するといったことが盛んに行われるようになりました。この場合は、特定のデザイナーや有名な建築家と施工主がタイアップし、自社のブランドマンションを確立するといった形になり、企画として持続的に取り組まれれば一つのマンションブランドとして定着するでしょう。これから、マンションブランドという流行が生まれる可能性もあるというわけです。